Inspirium モバイル通信ライブラリ V1.0
最適なネットワークに自動切替え、セキュアに通信するミドルウェア
Inspirium モバイル通信ライブラリは、モバイル端末ユーザがその場の通信環境を気にせず、スムーズなネットワーク通信環境を提供します。
モバイル端末の移動や通信環境の変化に応じて、その場の利用に適した通信メディアを選択/切替えする異種網間のシームレスハンドオーバ機能をはじめ、通信データの漏洩を防ぐ暗号化機能や通信効率を図る通信データ圧縮機能を提供します。
特長
Inspirium モバイル通信ライブラリを組み込んだ端末では、無線LANのWEPキーやSSID、PHS/携帯電話の電話番号などのネットワークの接続情報をモバイル端末に事前設定しておけば、コマンドによる接続操作で以降は自律的に通信状態を検索し、最適なアクセス手段による接続や切替えを自動的に行います。
自動接続・切替え
その時に利用可能な通信メディアの中で最適なものに自動で接続・切替えます。
継続通信(MobileIP)
通信メディアの切替えがあっても、アプリケーション通信を継続します。
セキュアな通信(MobileVPN)
必要に応じて、サーバと端末間でVPNを確立し、通信データの漏洩を防止します。
データ圧縮
富士通独自のデータ圧縮方式を使い、通信データ量の削減を図ります。
適用例
移動によるネットワーク環境の変化を意識せず、セキュアな通信を継続できます。

機能
モビリティ
- ネットワーク自動接続
モバイル端末がアクセスする場所に応じて、使用できる通信メディア(無線LAN、有線LAN、PHS/携帯電話など)の中から最適なアクセス手段を自動で選択し、接続する機能です。
- シームレスハンドオーバ機能
上位のアプリケーションからモバイル端末の移動による通信メディアの切替えや通信の瞬断などを隠蔽することにより、同一サブネット内での無線LANアクセスポイント間の移動だけでなく、異なる通信メディアやサブネットをまたいだハンドオーバ時の通信を継続する機能です。
セキュリティ
- MobileVPN機能
モバイル端末とSeamlesslinkサーバ間でVPN(IPsec)通信を確立し、通信データの漏洩を防ぐ機能です。使用している通信メディア(無線LAN、有線LAN、PHS/携帯電話など)が切り替わっても、自動でVPN通信を再確立して継続します。
- ユーザ認証機能
RADIUS認証サーバを使用して、Seamlesslinkサーバ経由でモバイル端末のユーザ認証を行う機能です。不正ユーザの利用を防止します。(認証用のRADIUSサーバが必要です。)
その他
- データ圧縮機能
帯域が狭い携帯電話利用などで、通信時間を短くするための通信量軽減を図る機能です。
製品・サービス概要
| 製品・サービス | ご提供内容 |
|---|---|
| ソフトウェア製品 | 組込み可能なモバイル通信機能を提供します。 |
| カスタマイズ | お客様の組込み機器および、お客様のネットワーク環境に応じた構成を実現します。(個別見積り要) |
| サポート | Q&Aおよび、障害への対応などのサポートを実施します。 |
組み込む機能により、以下の製品も必要になります。
| 製品 | ご提供内容 |
|---|---|
| Seamlesslinkサーバ | MobileIP/MobileVPN、および、データ圧縮機能を使用する場合に必要となるサーバソフトウェアです。 動作OSはRed Hat Enterprise Linuxです。 |
関連リンクSeamlesslink
構成
組込み機器内での概念的なブロック図

仕様
| MobileIP | RFC3344準拠 |
|---|---|
| MobileVPN | IPsec(トリプルDES)を使用 |
| データ圧縮 | 株式会社富士通研究所で開発したSLC(Super Lossless data Compression)方式を使用 |
注1 シームレスハンドオーバ(MobileIP)、セキュリティ(MobileVPN)、データ圧縮を使用する場合はSeamlesslinkサーバが必要です。MobileIP、圧縮を使用しない場合は、各モジュールを組込む必要はありません。
注2 無線LANドライバの仕様によっては自動接続・切替えが動作できない場合があります。
注3 PHS/携帯はpppdモジュールが別途必要で、pppdを使って通信できる機器に限ります。
